新紙幣対応、自販機やバスで遅れ コスト高が重荷
新紙幣への対応は、自動販売機やバスなど一部業界で遅れている。自販機や券売機などのメーカーでつくる日本自動販売システム機械工業会によると、3日時点で新紙幣が使える機器の割合は飲料の自動販売機が最も低く、2~3割程度とみられる。入れ替えのコスト高が重荷で、全てが完了するには1~2年かかる見通しだ。 バスも遅れが目立つ。国土交通省が大手民間バス会社4社を対象にした聞き取りでは、新紙幣が使える車両は足元では3割程度にとどまっている。日本バス協会によると、運賃箱は1台100万~200万円と高額で、交換や改修に二の足を踏む会社が多いという。