ラグビー【関西大学リーグ】京産大が近大を大差で撃破。今季未勝利同士の対戦は立命館大に軍配、同志社大破る。
■関西大学Aリーグ・11月4日@たけびしスタジアム京都 【京産大 56-14 近大】 関西リーグ3連覇中で悲願の日本一を目指している京産大が、近大を圧倒した。 前後半で4トライずつ奪い、パリ五輪代表のWTB植田和磨を筆頭に警戒していた近大のBK陣のアタックを失2トライに抑えた。 先制トライまでは時間がかかった。 看板のFWで前に出た京産大は序盤から勢いのあるアタックを仕掛けるも、HO村岡幹太、NO8古寺直希のジャッカルに阻まれる。 それでも、視野の広いHO李淳弘が中央突破から左タッチライン際のWTB西浩斗まで長いパスを通し、トライをお膳立て。6分後の前半15分にCTB藤岡竜也のラインブレイクを起点に同点に追いつかれたが、以降は一方的にトライを重ねた。 NO8シオネ・ポルテレの突進力とSH土永旭の素早いリサイクルでみるみるゲインラインを越える。18分にポルテレのトライで14-7と再びリードし、27分にはFB奈須貴大のインターセプトからその差を広げた。 前半終了間際のトライで28-7で迎えた後半も勢いは止まらず、2分、8分にNO8ポルテレが連続トライを奪って、ハットトリック達成。3トライ目は、CTBナブラギ・エロニの鋭いタックルで相手の落球を誘い、SH土永のハイパントをWTB小林修市が好捕したことで生まれたものだった。 42-7と大勢が決してからは自陣深くで我慢する時間帯も長かったが、FL伊藤森心のジャッカルなど堅守を披露し、失トライを32分のWTB植田の1本に抑えた。 最後はセットプレーでも優位に立ち、2トライを加えてノーサイド。 廣瀬佳司監督は「準備してきたことをしっかり発揮してくれて、スコアを広げて勝つことができた。非常に満足している」と喜んだ。 「近畿大学はすごくオプションが多く、得点力のあるチームと分析していて、いかに得点を抑えられるかがポイントでした。よく前に出て相手のミスを誘うことができました」と防御面の成長を称えた。 一方の近大、神本健司監督は「関西優勝を掲げてここまでやってきたのですが、蓋を開けてみれば完敗に終わりました。ボールロストがすごく多くなってしまった」と敗因を語った。 <次戦日程> ・11月17日(日)近大vs天理大@神戸ユニバー ・11月17日(日)京産大vs関西学院大@神戸ユニバー