“辛口コメント”で人気 ピーコさん死去、79歳 「誰かの役に立てる」多くの人に愛された辛口の中の心配り
「私のことを呼び捨てにするのはピーコさんくらい」
ピーコさんと長年親交のあったフリーアナウンサーの笠井信輔さんは…。 フリーアナウンサー 笠井信輔さん: それこそ駆け出しの頃からお世話になっているので、やっぱりショックでしたね。 「笠井はさあ」ってよく言われてました。小倉さんでも「笠井くん」ですからね。私のことを呼び捨てにするのは、本当にピーコさんぐらいでしたね。 ピーコさんによく「笠井はなんでいつもそんな変な格好してんのよ」と言われてまして、でもなんか普通に言われたらムっともするじゃありませんか。でも、ピーコさんに言われるとなんか悪い気しないんですよね。 長年、テレビやラジオで活躍してきたことについては…。 フリーアナウンサー 笠井信輔さん: 一般的な日本人男性とは違う立ち位置と視点から物を語る。自分はこの立ち位置だから語れるんだよっていう、そこですよね。それがピーコさんとってもお上手で、やっぱり「男でも女でもない、おねえだから言えるのよ」ってよく言ってましたけれども、その部分の魅力ってものはもうご自分でもわかってらっしゃって、だからここまで言っても許されるのよっていう、そこの見極めがとてもお上手でしたし、センスが良かったんですね。 傷ついた人たちへのコメントが温かかったなって思います。いろんな見られ方をされてきた体験から、心配りやそうした人たちへの思いというものをどのように語っていけばいいのかっていうのが分かってらっしゃったんだと思います。 様々な分野での活動を続けてきたピーコさん。44歳のとき、がんを患い左眼を摘出、義眼を入れることに。一時は死を考えたといいますが…。 ピーコさん(当時68歳): がんなんだって思ったけど、がんなんだって思ったから、両方あるから1つ取っても仕方ないか。取ると決まったら取っても仕方ないか。 その時に出会ったのが、シャンソンでした。
晩年は認知症で施設に…
精力的に芸能活動を続けてきましたが…数年前から認知症を患い、3年前に事務所を閉鎖。 2023年6月から施設に入りましたが、その後、体調が思わしくなく入院していたといいます。 フリーアナウンサー 笠井信輔さん: 心配していたんですよ。私のスマートフォンにピーコさんの電話番号入ってますんで、当時から電話するともうその電話はつながりませんということで、お話しできなかったものですから。 そして 9月3日、ピーコさんは入院先の病院で息を引き取りました。葬儀は、近い関係者だけで済ませ、喪主は弟のおすぎさんが務めたといいますが、おすぎさんも認知症を患っており、ピーコさんが亡くなったことを認識できていなかったといいます。 歯に衣着せぬ物言いで多くの人に愛されたピーコさん。義眼になった後、変化した仕事への思いについてこう語っていました。 ピーコさん(当時68歳): このお仕事をした時に誰かの役に立つかなとか、私はゲイだからゲイの人のためとか片っぽ目がなくなるんだからマイノリティーの人とかそういう人の役に立てること。困ってる人に手が差し伸べられて、生きていかれたらいいと思う。 (『めざまし8』 2024年10月21日放送より)
めざまし8