日本鋳造、1月からグリーン鋳造品発売。CO2排出実質ゼロ
日本鋳造(社長・鷲尾勝氏)は2024年1月から低CO2鋳造品の販売を開始する。マスバランス方式を採用し、CO2排出量ゼロに相当する鋳造品「GREEN CASTINGS(グリーン キャスティングス)」(商標登録申請中)として販売する。同社が製造する全ての鋳造品が対象で、販売可能数量は年約770トン。まずは同社の主力分野である建機、半導体向けを中心に販売活動を進めていく。 同社は溶解工程における溶解設備の変更や操業技術の改善、本社・川崎工場の全照明のLED化・太陽光パネルの導入、非化石証書使用電力の導入などの施策により、22年12月に温室効果ガス(GHG)排出削減量の第三者検証結果に関わるISO14064―1認証を日本海事協会から取得。今年6月にはカーボンフリーの鋳造品販売量に関する第三者認証を日本海事協会から取得した。 日本鋳造は、地球温暖化問題への取り組みを経営の最重要課題の一つと位置付け、鋳造プロセスにおけるGHG排出量の削減技術の開発に積極的に取り組み、「GREEN CASTINGS」の販売能力の拡大により、社会の脱炭素化に貢献していく。具体的な販売条件については顧客と個別に協議していく。