海外メディアはイチロー凱旋試合をどう報じたか「東京が“野球の神”に敬意」「雷のような喝采」
米メディアのCNNは「東京が“野球の神”イチローに敬意」との見出しを取り、東京ドームの様子をこうレポートした。 「その大声援は日本人の“神”がホームプレートに近づく前から始まった。3回表のことだった。マリナーズのベッカムがヒットで一塁へ出塁したが、観客からの轟音は、次に控えた歴代最高(のイチロー)に向けられたものであって、彼に対してのものではなかった。拍手が湧き起こり、イチローが打席に向かう瞬間を写真に収めようとファンは一斉にスマートフォンを取り出した。マリナーズは9対7で勝利したが、ファンたちはイチローの打撃成績が内野フライと四球だったことなどを忘れスーパースターへの敬意だけを感じていた」 またマリナーズの公式ツイッターでは『記憶に残る』とツイートされ、イチローの打席での様子を動画で発信したことも紹介している。 CBSスポーツは「イチローへの喝采とドミンゴ・サンタナの満塁弾が日本での2019年メジャー開幕戦のハイライトに」との見出しを取って報じた。 記事は「偉大なイチローが本当に水曜日の開幕戦で9番ライトでスタメン出場した。そして彼は期待通りに試合前の選手紹介から雷のような喝采を浴びた」と伝え、「イチローは、もちろん打席に入る前から大声援を受けた。45歳(のイチロー)は、1打数無安打、1四球で二塁手への内野フライがあった。この四球によって2012年10月のオマー・ビスケル以来となる45歳以上の選手が塁上に達した選手となった」と記録面を紹介した。 「マリナーズのサービス監督は4回裏にイチローを晴れがましく交代させた。彼はフィールドを去る際に大喝采を浴びた。ただ、その喝采は、やや奇妙で、ゆっくりと大きくなった。観客はイチローが試合に出場を続けるとみていたようだった」と、一度、ライトの守備位置についてからベンチに下がったイチローの交代場面を描写した。 記事は、イチローの“東京後”についても言及。 「イチローは木曜日(21日)にも出場が予定されている。その後については誰が知るだろうか? 母国での2試合の後に、自らのキャリアの去就をハッキリとさせるイチローの姿を見ることが理想だが、イチローは、最近、自分の将来について話すことはしていない。ワールドシリーズのリングがないイチローの去り方(引退)に、他に良い形があるのかどうかは定かではない」とも記して、イチローが自ら電撃引退発表する可能性についても触れた。