【MLB】カブス・今永が快挙 継投ノーヒッターは日本人投手で初めて 単独では過去に野茂と岩隈が達成
日本時間9月5日、今永昇太(カブス)は本拠地リグレー・フィールドで行われたパイレーツ戦に先発し、7イニングをノーヒットに抑える快投を見せた。球数が95球に達していたため、8回のマウンドには上がらず降板となったが、カブスは今永からネイト・ピアソン、ポーター・ホッジとつなぎ、球団史上2度目となる継投ノーヒッターを達成。本拠地リグレー・フィールドでのノーヒッター達成は1972年以来52年ぶりだった。なお、日本人投手が継投ノーヒッターに関与するのは、今回の今永が初めてである。 カブス・今永昇太が7回ノーヒットの快投で12勝目を挙げる 今日の今永の継投ノーヒッターを除き、日本人投手はこれまでに3度(2人)ノーヒッターを達成している。初めての達成者となったのは、日本人メジャーリーガーの「パイオニア」と言われる野茂英雄で、メジャー2年目の1996年9月17日(現地時間)、敵地クアーズ・フィールドで行われたロッキーズ戦でノーヒッターを達成。高地で打球が飛びやすく「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドでの快挙達成はこれが初めてであり、現在に至るまで野茂が唯一の達成者となっている。 日本人投手による2度目のノーヒッター達成も野茂だった。レッドソックスに移籍した2001年、シーズン初登板となった4月4日(現地時間)のオリオールズ戦でノーヒッターを達成。敵地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズでの達成だったが、クアーズ・フィールド同様、オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズでも現在に至るまで野茂が唯一の達成者である。 2人目(3度目)の達成者は岩隈久志だった。メジャー4年目の2015年、岩隈は8月12日(現地時間)に本拠地セーフコ・フィールド(現T-モバイル・パーク)で行われたオリオールズ戦に先発し、メジャー初完投とともにノーヒッターを達成。マリナーズでは2012年8月15日(現地時間)に完全試合を達成したフェリックス・ヘルナンデス以来3年ぶり、球団史上5度目のノーヒッターだった。 岩隈のノーヒッター達成から9年以上が経過しているが、単独でノーヒッターを達成する3人目の日本人投手はまだ現れていない。次は誰が快挙を達成するのか。いつか訪れるであろう快挙達成の瞬間が楽しみだ。