このままではマズイ…。Jリーグで伸び悩む日本の超逸材(4)スペイン挑戦で歯車が…。今では試合に出ることすら難しい天才
今季の明治安田Jリーグも後半戦を迎え、熾烈な優勝争い、そして残留争いが展開されている。ベテランから若手までさまざまな選手が印象的な活躍を残している一方、大きな期待を受けていたものの目立った活躍を残せずにいる選手も存在する。今回は、その才能に疑いはないが伸び悩んでいるように見える若き逸材を紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』参照。情報は8月23日時点。
MF:安部裕葵(あべ・ひろき) 生年月日:1999年1月28日 所属クラブ:浦和レッズ 今季リーグ戦成績:0試合 スペインの名門「バルセロナ」という大きな看板は彼にとって足かせになってしまうのか。 MF安部裕葵は、2017年に鹿島アントラーズに加入。高校時代には全国高校総体で大会優秀選手に選ばれるほどの実力者であり、彼の加入は大きな期待とともに迎えられた。事実、彼はその期待に応えるパフォーマンスを披露する。プロ1年目となる2017シーズンは公式戦17試合に出場し、4ゴール2アシストを記録。2018シーズンにはJリーグの「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞し、2019シーズンには背番号10を背負うにまで至った。 さらに同年には、コパ・アメリカに臨む日本代表メンバーに招集。そして大会終了後にスペイン屈指の名門バルセロナのBチーム(バルセロナ・アトレティック)に完全移籍することが決定するという、順風満帆に思えるプロキャリアを歩んでいた。 しかしながら、度重なる怪我によって彼のキャリアは徐々に険しいものになる。2020年冬に大腿二頭筋の怪我を負うと、それが尾を引いて戦列復帰直後も再発を繰り返した。怪我の影響に苦しみ2020年以降まともにプレーすることが出来ないまま、バルセロナとの契約満了を迎えることになってしまっている。 その後、安部は昨夏に浦和レッズへ移籍することを決断した。負傷などもあって、ピッチでその姿を見ることが長い間出来ていなかったが、今年7月に行われた『Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo』のニューカッスル(イングランド)戦でようやく浦和デビューを果たした。これが約1年ぶりとなる実戦復帰。スペインへ渡ってから厳しい時期が続いていたが、ここから再スタートだ。
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