ゴーン被告弁護団の弘中氏らが会見(全文1)今回の逮捕・起訴は極めて不正
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の弁護団の弘中惇一郎弁護士らが11日午後、都内の外国特派員協会で記者会見を行った。 【動画】ゴーン被告弁護団の弘中氏らが会見 「日産が企み、検察が協力した」と主張 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ゴーン被告弁護団の弘中氏らが会見 「日産が企み、検察が協力した」と主張(2019年11月11日 )」に対応しております。 ◇ ◇
ゴーン氏の逮捕からまもなく1年
弘中:どうもこんにちは。弘中です。今日はこのゴーンさんの裁判における弁護人側、被告人側の主張というものについてご説明したいということなんですね。10月の24日に公判前整理という手続きが裁判で行われまして、東京地裁で。そこで私どものほうではこのゴーンさんの事件について2つの書面を出しました。2つというのは、この事件が今2つに分かれて審理されてるから2つなんですが、ご存じのとおり最初の金商法の事件と、それから会社法違反の事件が、新生銀行の事件と、それからサウジアラビアの事件と、オマーンの事件、この4つです。 そのことは10月24日に東京地方裁判所の司法記者クラブのほうで説明会を、レクをしましたので、記事も載りましたので、すでにご存じの方も多いと思います。ただ、そこにおける主張の前提として、日本の公判前整理というものが独特ですので、それについて若干ご説明いたします。 ゴーンさんの逮捕からもうじき1年がたちますが、まだ、いわゆる公判は始まっていません。しかしこの間、公判前整理ということで、かなり連続的に裁判官と検察官と弁護人のほうでやりとりをしています。まずその検察官のほうで、この事件についてどういうことが問題かという書面、それから裁判所のほうに出す予定のある証拠というものを提出いたします。それに対して、弁護側のほうでは検察の手元にある証拠で、検察が提出してない証拠についてそれを開示しろということを要求してきています。