袴田巌さん再審の弁護団長が死去 西嶋勝彦氏、晩年は車椅子で活動
1966年に静岡県で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し、静岡地裁で再審公判が続く袴田巌さんの弁護団長で、数々の冤罪事件で弁護を手がけた西嶋勝彦氏が7日に死去した。82歳。福岡県出身。 主に刑事弁護の道を歩み「開かずの扉」に例えられる再審や冤罪事件に多く関わった。初の「死後再審」として知られる徳島ラジオ商刺殺事件や、静岡県島田市で54年に6歳の女児が殺害され、死刑確定後に再審無罪となった「島田事件」などの弁護団に参加した。静岡一家4人殺害事件では、司法判断に翻弄されながらも袴田さんの再審開始を勝ち取った。晩年は酸素吸入ボンベを付けて車椅子で裁判所に通い、弁護活動を続けた。