地場産物や郷土料理を給食で子どもたちへ 「愛知を食べる学校給食の日」今年も実施
愛知県教育委員会は、県内の公立小中学校や特別支援学校などで、地元産の食材を学校給食に使用する「愛知を食べる学校給食の日」を実施していますが、今年度も引き続き実施されることが決定しました。 この取り組みは、子どもたちに地場産物や地域に伝わる郷土料理を広く知ってもらうことを目的として、2007年度から年に3回行われていて、今年度の第1回は6月19日の前後約1週間のうちの1日を各学校で「愛知を食べる学校給食の日」と定めて実施。第2回は食材が豊富な秋頃、第3回は「全国学校給食週間」がある1月の実施が予定されています。 担当者によると、使用する食材やメニューについては、市町村立学校は市町村教育委員会が決定し、県立学校(特別支援・夜間定時制)は各校ごとに決定しているということで、学校独自の取り組み例として、東郷町では県産の食材に加えて町内で有機栽培された小松菜やきゅうりを使用する予定。三好特別支援学校では、県産のレンコンや切り干し大根を人気の給食メニュー「豚キムチ丼」に取り入れ、「かみかみメニュー」にアレンジすることなどを挙げています。 こうした取り組みを続ける中で、子どもや保護者からは「買い物に行ったときに産地を意識するようになった」「地元のことを知り、地元のものを食べていくことは大切だと思った」などの声が聞かれたということです。 県は、2016年3月に策定した「あいち食育いきいきプラン2020」において、学校給食における県産食品の割合を45%以上、年間使用食品の種類を60種類以上とすることを目標にしていましたが、使用量が確保できないなどの理由で未達のまま終了。2021年3月に新たに策定した「あいち食育いきいきプラン2025」で、この目標値を受け継ぎ、県産食品の使用を今後も推進してくとしています。