10年で約350人のトップジュニアに出会ってきた武市悦宏が忘れられない「今でも心に強く残っているジュニアたち」【女子編】
2014年に始まった『キミこそ王子だ‼』が連載を開始して10年が経った。10周年企画の第4弾として、武市悦宏プロがいまでも深く印象に残っているという女子3名をピックアップ。『みんなのゴルフダイジェスト』では、誌面の都合で割愛した武市プロ&担当編集の思いを加筆した全文を公開! 高校3年時の河本結のドライバー正面連続写真(撮影/渡辺類)
今回もボクの心に響いた印象に残っているジュニアの女子編ということで3名ピックアップさせてもらいました。もちろん独断と偏見で選んでいますのでご了承ください(笑)。
“ダイヤモンド王女”こと後藤あい選手(取材 2022年・当時中学2年)
1人目は「後藤あい」さんです。 中2のときだったんだけど、もうスウィングの完成度が高すぎて、お世辞抜きに本当にプロゴルファーが打っていると思いました。構えた時からの風格、そしてスウィングのバランス、リズムやテンポ、力の出し方、すべてにおいて中学生とは思えないというか、もうツアー何勝してるんですか? って思えるほどでした。どうやったらこんなスウィングになるのか取材してたんだけど、とにかく昔から軟らかくしなるシャフトを使ってるってことがわかったんだ。 コーチの勧めで使ってるみたいだけど、すごくいいコーチだな~と感心しました。ほとんどの親やコーチは上手くなると、ちょっとハードめのスペックを使わせる傾向にあるけど、ボクもそれはあまり賛同できなんだよね。どうしても力んじゃうからスウィングバランスが壊れることがあるからね。だからこんな素晴らしいスウィングになるんだな~って思ったことが印象に残っています。 いまはまだ高校2年生で、順調にいけば来年プロテストを受けて普通にいけば通過すると思うけど、結果はどうであれ今後、間違いなく日本を代表する選手になると思ってます。
心に残っているジュニア①/いますぐ世界で戦える高品質なスウィング「後藤あい」選手
「プロゴルファーが打っていると本当に勘違いしました」(武市) 遠くのほうで「プロが打ってるな~っ」て思いながら近くへ行ったら彼女でした(笑)。まだ中2なのに、スウィングの迫力というか完成度が高すぎて、もう何を話したらいいのかわからなくなるほどパニックになりましたね。