「私が一番先に電話」…トランプ氏との関係を急ぐ首脳たち
ドナルド・トランプ米次期大統領は7日、「大統領選挙の勝利後、これまで世界の首脳70人と電話会談を行った」と明らかにした。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「世界の首脳が最近数日間、トランプ第1期当時の衝突と不和を不安に思い、トランプ氏の歓心を買うために急いでいる」と9日、伝えた。 一例としてフランスのエリゼ宮殿は「エマニュエル・マクロン大統領がトランプ氏と電話会談を行った最初の国家首脳の一人」とし「2人が非常に温かい対話を交わした」と強調した。マクロン首脳はこれまでトランプ氏の米国優先主義政策を批判し、トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛費増額を圧迫して対立した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は「トランプ氏に合わせた」戦略を修正中だ。NYTは「ウクライナ防御が米国の経済的利益に合致するという論理で説得するのがゼレンスキー氏の新しい戦略の柱」と伝えた。例えば、ウクライナの軍事支援で米国の防衛産業企業ロッキード・マーティンなどが利益を得たということだ。 カナダのジャスティン・トルドー首相は、米国に公務員チームを派遣した。トランプ氏の関税脅威を事前に緩和するため、共和党指導者らと接触するためだ。トランプ第1期政府はカナダ産鉄鋼とアルミニウムに対する関税賦課を試みて対立した。 トランプ氏の当選に備えて、すでに対面した首脳もいる。キア・スターマー英首相は今年9月、ニューヨークのトランプタワーを訪れ、トランプ氏と食事をしながら親交を深めた。トランプ氏と親しいハンガリーのオルバン首相とイスラエルのネタニヤフ首相はフロリダ州マー・ア・ラゴと自宅を相次いで訪れ、トランプ氏に会った。CNNは「相当数の世界指導者が来年1月にトランプ氏が就任する前に会合日程を決めようと努力している」と伝えた。