”10年後に3割が消える”衝撃の試算が明らかに バス会社が始めた近未来を変える取り組み
洲脇祐子課長「なり手の不足というところに関しては、不規則な勤務形態が少し敬遠される傾向にあるとも思っいます。全産業的に労働力が不足しているという認識ですので、各産業において労働の担い手というのが取り合いになっている状況だと考えています。」 ■「2024年問題」が追い打ち さらに運送業の時間外労働を規制するいわゆる「2024年問題」が追い打ちとなっています。 運転士の残業時間が厳しく規制されるようになったことでバス業界の人手不足は一層深刻な状況に直面しているのです。 ■高卒で入社した運転士の”たまご”たち こうした中、西鉄は中長期的に働いてくれる人材を確保しようと運転士を目指す「高卒の新卒採用」を始めました。 今年4月に入社した松尾将弥さん(19)と大石結女(18)さん。 今年度は、2人を含めて新たに7人が高校を卒業し入社しました。 7人は運転士の”たまご”「養成自動車運転士」として、将来、バスの「運転士」を目指します。 バスの運転士に必要な大型2種免許を取得するまではバスターミナルで勤務し、窓口業務や客の案内などの接客経験を積みます。 ■養成運転士の半数がデビュー 2015年に始めたこの制度で入社し在籍している社員数はおよそ30人、その半数が西鉄バスの運転士としてデビューしています。 また、これまで大型2種免許の取得条件は21歳以上かつ運転経験が3年以上となっていましたが、おととし、特別な教習を受けることを条件に運転免許を取ってから1年、最短19歳で取れるように見直されたことも追い風になっています。 養成運転士・松尾将弥さん「運転士になりたいと思ったきっかけが本当高校に入ってからだったので。法改正があるときいたのも大きいかなと思います。ペイペイドームとか多くのお客様、外国からのたくさん乗って頂けるので、百道浜周辺を運転したいなと思います」 養成運転士・大石結女さん「女性運転士が男性にくらべたら少ないので笑顔で優しくて元気のいい乗務員を目指してまた小さい子、女性に夢を与えられるような乗務員を目指して頑張ります」
「バスはあるけど運転士がいない」と言われ、全国的に路線の廃止や減便が相次ぐなど厳しい状況が続くバス業界。 深刻な人手不足を解消するため、模索を続けています。
RKB毎日放送