「大阪マルビル」建て替え、「回る電光掲示板」も継承へ…高さは旧ビルの1・5倍
大阪・梅田のランドマークとして親しまれた大阪市北区の複合ビル「大阪マルビル」について、大和ハウス工業は19日、建て替え計画の概要を発表した。円筒形を引き継いだ外観はガラス製の壁で覆い、旧ビルのシンボルでもあった最上部の「回る電光掲示板」も継承する方向で検討する。2030年の完成を目指す。
高さは旧ビルの1・5倍の約192メートルで、地下4階、地上40階建て。地下2階~地上4階に吹き抜けの空間を設け、球体構造のアトリウムを整備する。壁面には360度にわたってデジタル映像を投影するという。
高級ホテルとビジネスホテル2種類の計約280室が入るほか、ミュージアムやコンサートホールも備える。大阪メトロ四つ橋線西梅田駅に接続する地下通路を新設し、改札口も設ける。
大阪市内で記者会見した芳井敬一社長は「(新ビルの計画では多くの人の)『マル』への思い出が失われないように考えたい」と話した。