銀→銅→? リディア・コーはメダルコンプリートなら殿堂入りへ
◇パリ五輪 女子 事前(5日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇6374yd(パー72) 【画像】2人仲良くコースチェック 世界ランキング1位として臨んだ2016年リオデジャネイロ五輪は銀、前回の東京五輪は稲見萌寧とのプレーオフに敗れて銅だった。リディア・コー(ニュージーランド)には金メダル獲得による“3色コンプリート”の偉業が懸かる。 「(ツアーでは)たいていの場合、その週に2位や3位になった人のことなんて誰も覚えていない。オリンピックの素晴らしいところは、あくまでも金メダリスト、銀メダリスト、銅メダリストであって、2番手や3番手ではないという点だと思う。銀メダルと銅メダルは、私の過去の優勝と並ぶ誇らしいものよ」 過去2大会で勝ち取った勲章に優劣をつけるつもりはないが、もうひとつを加えられれば最高なのは言うまでもない。「もしパリでメダルを獲得することができたら、それは私にとって特別なものになる。この先何が起こるかわからないから、もしかしたら、これが私にとって最後のメダル獲得のチャンスになるかもしれない。本当に楽しみたいし、自分の力を出し切りたい」と力を込める。 1月のシーズン開幕戦を制し、ツアー優勝で1pt、メジャー優勝で2ptなどと設定されている殿堂入りのポイントも累計26ptとなって、条件の27ptに“王手”をかけている状態。金メダルなら1ptが加算され、殿堂入りが決まる。 「正直なところ、それがストレスにもなっている」としながら、「金メダルを獲れば、殿堂入りもできるのは分かっている。そうすれば、とんでもないことになる。毎週毎週、最高のゴルファーたちと一緒にプレーしている。自分のプレーについてはかなり良くなっていると感じているし、そのプロセスを信じていくだけ。いつかはそうなると信じている」。自分にしかないチャンスに挑む。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)