亀田問題の議論終了 JBCが今月下旬に最終処分決定
ボクシングの信頼回復への危機感
規約上、JBC側と亀田陣営との直接のやりとりは、これで終了。JBCは、今回の亀田側の意見陳述を踏まえた上で、今月下旬までに再度、倫理委員会並びに資格審査委員会を開き、亀田陣営への最終処分を決定、発表する。倫理委員会及び資格審査委員会のメンバー構成は、「メンバーにいらぬ圧力がかかると困る」という理由で発表されていないが、弁護士2人と、外部の見識者が入っていて、それぞれが意見を述べ、相当な処分はどうあるべきかが議論される。 JBCの秋山弘志・理事長は、この日、一切発言をしなかったが、これまでの私の取材に対して「あくでも個人意見で、まだ他の委員の意見を聞いていない」と前置きした上で「JBCは、ボクシング界の相互の発展のため各ジムが、ちゃんとルールを守っているかを見る“裁判所”的な役割も持っている。その業界内のルールが守れないのであれば、出て行ってもらうしかない」という厳しい意見を語っていた。 JBC内部には、今回の騒動を結局、不問にするなど“なあなあ”で終わらせてしまえば、傷ついたJBCの権威と、ファンが不信を抱いたボクシング界への信頼を回復させることは難しいという危機感がある。倫理委員会及び資格審査委員会のメンバーの大半は、この意見に同調すると見られていて、最終的には、JBCから亀田ジム陣営に交付されている各種ライセンスのいずれかの停止もしくは取り消しという厳しい“追放処分”が下されそうだ。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)