債券は上昇か、米CPI受け金利急低下-20年入札やオペ減額観測重し
(ブルームバーグ): 16日の債券相場は上昇が予想されている。米国で4月の消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化して9月の利下げ期待が高まり、長期金利が大幅低下した流れを引き継ぐ。半面、20年国債入札に対する警戒感や日本銀行の17日の国債買い入れオペ減額観測が相場の上値を抑えそうだ。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、円債先物も夜間取引で上昇しており、債券は高く始まると予想。20年債入札は金利が買いやすい水準にあることから「無難にこなしそうだ」とした上で、「実際に投資家からどの程度の需要があるかがポイント。あすのオペ減額への懸念は重しになりそうだ」と述べた。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.915~0.94%(15日は0.95%で終了)、先物中心限月6月物は144円03銭~144円29銭(同143円91銭)。
米CPIコア指数、6カ月ぶりに伸び鈍化-年内利下げへの一歩
先物夜間取引で6月物は15日の日中取引終値比26銭高の144円17銭で終えた。
20年国債入札
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Hidenori Yamanaka