バレー新Vリーグ初代王者はパナソニック 若手躍動、新人賞の大竹壱青「切磋琢磨、それが強さ」
バレー新Vリーグ初代王者はパナソニック 若手躍動、新人賞の大竹壱青「切磋琢磨、それが強さ」
バレーボールの新V.LEAGUE「初代王者」の座を勝ち取ったのはパナソニックだった。「ファイナル3」を勝ち上がってきたJTにファイナル、グランドファイナルで連勝、V・プレミアリーグ時代とあわせ、2季連続6度目の優勝に輝いた。男子では2003/04シーズンに5連覇したサントリー以来の連覇となった。 【写真特集】バレー新Vリーグ初代王者はパナソニック
パナソニック初の連覇、新リーグ初代王者
平成最後のVリーグ。パナソニックバレーボールチームの歴史の中で誰もなしえなかった「連覇」を初めて達成し、その歴史に「新リーグ初代王者」というタイトルも刻んだ。 グランドファイナルのパンサーズは「強かった」。「ファイナル3」を勝ち抜き勢いのあるJTにセットカウント1-2とリードされ、マッチポイントを握られながらも8度目のセットポイントでフルセットに持ち込み、最終セットも16-14で辛勝したファイナル(第1戦)とは、まるで違い、序盤からエースのクビアクにトスを集めリズムを作り、日本代表としても期待される若手、新人23歳の大竹壱青や24歳の久原翼、25歳の山内晶大も躍動。主導権を渡すことなく、ストレート勝ち。優勝を決めた。
深津キャプテン「幸せです。連覇できて嬉しい」
「幸せです。連覇できて嬉しい」とキャプテンの深津英臣。「初代チャンピオンになれて嬉しいです」と新婚の山内晶大。ルーキーシーズンにリーグ頂点に立った大竹壱青も「先輩、チームに助けてもらって優勝することができた。よかったです」と笑顔を見せた。
「今シーズンは僕たちをすごく成長させてくれた」
「大竹、久原がすごく成長した」(川村慎二監督)「山内、久原、大竹が頑張った。彼らなしでは優勝できなかった」(深津) 「ベテランと若手の融合」でさらに強く。『誰が出ても勝てるチーム』を目指す。 今シーズン、パナソニックは昨シーズン優勝を果たしたチームとはまた違うチームを作って苦しみながらも戦ってきた。 ポーランド代表でキャプテンを務めたエース、クビアクの対角には福澤達哉に代わって久原が、昨年2月18日に右膝を負傷、「右膝前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷、半月板損傷などで全治12カ月」と診断され戦列を離れた「パンサーズの顔」でもある清水邦広が長く守ってきたポジションには1年目の大竹が入った。 「このメンバーで優勝したいと思ってやってきたから、この優勝は大きな意味があります。今シーズンは僕たちをすごく成長させてくれたと思う」と深津英臣は感慨深げにそう振り返った。