片岡仁左衛門「『顔見世』は、やはり京都の南座しかピンとこない」
歌舞伎俳優、片岡仁左衛門(80)が5日、京都市中央区のホテルオークラ京都で行われた「吉例顔見世興行」(12月1~22日、京都・南座)の取材会に出席した。 「大阪の役者にとって京都の『顔見世』は、やはり京都の南座しかピンとこない。今年も元気に出させていただいて、本当に感謝ですね」 今回は夜の部「元禄忠臣蔵 仙石屋敷」で、南座では13年ぶりに大石内蔵助を勤める。 討ち入りの場面をセリフで再現するなど長ゼリフも多いが、「言葉を伝えるのではなく、内蔵助の心情、四十七士の心情を伝えたい。セリフを意識すると、思いが心に響かない。また見たいなと思っていただけるようにできれば」と抱負。 「周りの方々…成駒家さん(中村鴈治郎)、(市川)中車君、(中村)隼人君と豪華メンバーなんですよね。見応えのある忠臣蔵じゃないかな」と自賛した。