大牟田が初の男女アベックV 個人戦は3階級制覇 全九州高校柔道団体
6月15、16日に那覇市で開かれた柔道の全九州高校大会(西日本新聞社など後援)で、大牟田(福岡)が男子団体と女子団体を制して同校初のアベック優勝を達成した。女子は1991年の創部以来初めて、男子は2年ぶり20度目の頂点。先鋒として女子チームをけん引した高橋南乃(2年)は「つらいときもチームでお互いに支え合ってきた。ここまでやってきて本当に良かった」と目を輝かせた。 ■「レジェンドが渋滞です」野村忠宏さんら超豪華4ショット【写真】 3人制で行われた女子団体(点取り制)。大牟田は準決勝で昨年の金鷲旗と全国総体を制した佐賀商を1―1の内容勝ちで下し、決勝では5月の全国総体福岡県予選で敗れていた敬愛を同じく1―1の内容勝ちで撃破した。いずれも高橋が相手先鋒から得意の体落としで一本勝ちを奪い、中堅の横尾心音(3年)と大将の松下絢香(同)が耐える展開での勝利。女子の松岡亮監督は「確実に力が付いている」と選手たちをたたえた。次の照準は、昨年ノーシードからベスト8まで勝ち上がった金鷲旗(7月22日開幕)。大将として臨む高橋は「目標は優勝」と力強く語った。 5人制の男子団体決勝は大会2連覇を目指す長崎日大との大接戦。0―0から迎えた代表戦で中堅の秋吉航輔(同)が延長の末に相手中堅を優勢勝ちで破り、チームに栄冠をもたらした。先に技ありを取られながらの逆転勝利に、主将の秋吉は「ホッとしたと同時にスカッとした。チームワークと総合力での優勝です」と会心の笑み。男子を指導する杉野健次郎監督は「重圧がかかった試合で最後まであきらめずに戦ってくれた」と目を細めた。 男女各7階級の個人戦では、高橋が女子70キロ級、織田照弓(3年)が男子81キロ級、秋吉が同90キロ級で優勝し、大牟田勢が男女3階級を制覇した。
西日本新聞社