兵庫知事選、自民県連は斎藤氏の支援禁止せず 末松会長「あえて考え方言わなくても…」
11月17日投開票の兵庫県知事選について、自民党兵庫県連は1日、非公開で選挙対策委員会を開き、自主投票とすることを決めた。独自候補擁立を断念するとした県議団の方針などを踏まえた判断。知事選に立候補した前知事の斎藤元彦氏(47)の支援禁止を明言せず、斎藤氏を含め自主支援を可能にするとした。 【写真】「斎藤さんだけには当選してほしくない」中川暢三元加西市長、兵庫知事選に不出馬表明 県連の末松信介会長(参院議員)は会合終了後、記者団の取材に応じ、斎藤氏の支援禁止を明言しなかった理由について「選挙が(10月31日に告示されて)スタートし、(明言するのは)好ましくない」と説明。これまでの自民の対応を踏まえ「あえて考え方を言わなくても分かってもらえる」などと述べた。 自主投票とした判断について「(県職員の)命を大切にし、コミュケーションが取れる。このことを考えてもらえる候補者を選んでほしい」と強調。独自候補を擁立できなかったことを含め、「ここまでの事態になっていることは県連の責任」と述べた。 知事選を巡っては、県議団が10月27日の議員団総会で独自候補の擁立を断念し、自主投票とする方針を決定。県議団として、不信任を受けて出直し選挙に立候補した斎藤氏の支援はしないことも確認していた。 これに対し、同県明石市議会の会派「自民党明石」が反発。同会派幹部は10月29日、記者団を前に「自主投票といいながら特定候補の支援を禁じるのは問題だ」と批判し、県連が同様の決定をすれば従うとしていた。