“万引き”で3度有罪、73歳男の生活習慣が裁判で明らかに 駅で野宿、朝6時半ごろに起きコンビニで犯行繰り返した「あやしいおじいちゃん」 富山
■弁護側の被告人質問(抜粋) 弁護側:「2021年にも万引きをして、懲役2年6か月の実刑が下された。再び刑務所に戻りたくて、わざと盗んだのか」 千石被告:「いいえ」 弁護側:「手元にためこみたくて大量に盗んでいたか」 千石被告:「いいえ」 弁護側:「転売目的だったか」 千石被告:「ありません」 弁護側:「お金があるときは払っていたか」 千石被告:「はい、払っていました」 弁護側:「万引きは、大手のコンビニエンスストアだとしても、従業員の給料などに影響がでることは理解しているか」 千石被告:「はい、理解しています」 弁護側:「理解しているのに、なぜ盗みを続けたのか」 千石被告:「自分勝手な気持ちで後先を考えなかった結果だと思います」 弁護側:「何度も盗みを繰り返すことで、罰が重くなっていますよね」 千石被告:「はい」 弁護側:「あなたはまもなく74歳。3年前、5年前と比べ、体力や気力に変化を感じていますか」 千石被告:「はい」 弁護側:「衰えているということ?」 千石被告:「はい」 弁護側:「今後も、歳をとるほど状況は厳しくなっていきますよね」 千石被告:「はい」 弁護側:「残りの人生を刑務所で過ごすことについては」 千石被告:「嫌です」 弁護側:「1日でも早い生活基盤をつくることが必要です」 千石被告:「はい」 弁護側:「お金がないときは 市役所などに相談してください」 千石被告:「はい、わかりました」 弁護側:「今度こそ二度と盗みをしないと約束できますか」 千石被告:「はい、約束します」 ■検察側から被告人質問(抜粋) 検察側:「働く意思はあるのか」 千石被告:「今はないです。年金でやっていければ。(更生保護施設にいた際)ハローワークに行ったことありますが、あんまりこれって仕事がなかったんで」 検察側:「年金で生活できるのか」 千石被告:「できると思います。切り詰めていけば。収入と出ていくお金を考えていきたい」 検察側:「またやっちゃうのでは?」 千石被告:「80近くになりますからね。刑務所暮らしになりますし」 検察側:「過去の、起訴されていない事件は覚えていますか」 千石被告:「覚えていません」 検察側:「今度こそ盗まないか」 千石被告:「はい」