“万引き”で3度有罪、73歳男の生活習慣が裁判で明らかに 駅で野宿、朝6時半ごろに起きコンビニで犯行繰り返した「あやしいおじいちゃん」 富山
■コンビニでの盗みが生活習慣… 被告は、朝6時半ごろ起床し、コンビニエンスストアで酒や食料を万引き。日中は富山駅構内で過ごし、食料が足りなくなれば、再び店で万引きをし、夜は公園などで野宿をして暮らしていたといいます。 犯行当日は、富山駅の構内で野宿していた被告。午前7時過ぎに起床し、迷うことなく、コンビニエンスストアの酒売り場に向かったといいます。「盗んだらすぐに退店すると決めていた」といい、一度店を後にします。 しばらくして、被告は今度はおにぎりを盗むため再び同じコンビニを訪れましたが、前日に盗んだおにぎりがあることを思い出し、店を出ようとしたところ、従業員に「ちょっと待ってください」と声をかけられました。 ■従業員「あやしいおじいちゃん」 約1か月にわたって、同じコンビニで盗みを続けていた被告。従業員は「何かおかしいこと」に気づいていました。 3月22日。棚卸作業をしていた従業員が、発泡酒やビールが数十本単位で少ないことに気づきます。 被告を「あやしいおじいちゃん」と認識していた従業員は、翌日、店に訪れた被告がもっていた黒っぽい手提げかばんを覗き、缶ビールが入っていることを確認。従業員が「支払いまだですよね?」と声をかけると、被告は「やっぱりいらんわ」と言って店を去っていったといいます。このことをきっかけに、店では、在庫管理を1時間おきにおこなうように。 4日後の3月27日午前7時半ごろ。従業員が在庫を確認すると、1時間前より発泡酒が2本足りないことに気づきます。防犯カメラを確認すると、午前7時8分ごろ、被告の姿が映っていたといいます。 同日午前8時45分ごろ。再び店を訪れた被告に、従業員が「さっきも来ましたよね?」と声をかけると、被告は無言のまま謝罪なくその場を立ち去ろうとし、従業員が万引きを指摘すると、被告は「返す、返す」と言いながら、発泡酒を店の机に置いたといいます。その後、店が警察に通報し事態が発覚しました。