菊間千乃さんも発症 『突発性難聴』早期治療が重要 いち早く気付く方法は?
■早期治療が重要 「発症から1週間すぎると治り悪くなる」
突発性難聴は早期の治療が重要だといいます。 完治する人、改善はするが完治しない人、治療効果がない人の割合は、1:1:1です。 済生会宇都宮病院の新田先生によると、 「突発性難聴の治療は、早ければ早いほど良い。発症から1週間をすぎると、治りが悪くなる」ということです。 音の聞こえる仕組みです。 音は外から空気の振動として伝わります。 それを耳の奥にある内耳で、電気信号に変換し脳へと伝えることで、聞こえます。 この内耳で障害が起きると、音が聞こえにくくなり、『難聴』となります。 突発性難聴の考えられる原因です。 1つ目は、内耳への血流が急に途絶え、『耳の梗塞』が起きたような状態になります。 2つ目は、ウイルス感染により、内耳の神経細胞が壊されてしまいます。 新田先生です。 「2カ月程度で治癒させないと、それ以降は、改善する可能性は低い」ということです。
■治療法は規則正しい生活と治療薬
突発性難聴の治療法です。 基本は、規則正しい生活です。 ●食事・睡眠を同じ時間にとります。 ●睡眠時間を確保します。 これをした上で、治療薬です。 『ステロイドホルモン』という、内耳の炎症を抑える薬が使われます。 飲み薬、鼓膜の奥に注射、点滴などで、1週間の集中治療を行います。 このステロイドと併用して、内耳の血流障害を改善する血管拡張薬・循環改善薬や、傷ついた末梢神経を修復させるビタミン剤などが使われます。 新田先生です。 「治療しても改善されず、耳鳴りや難聴などの後遺症で、精神的な苦痛や、日常生活に支障がある人は、補聴器などで生活の質を改善することはできる」ということです。 (「羽鳥慎一モーニングショー」2025年1月7日放送分より)
テレビ朝日