高橋藍「緻密な日本のリーグを経験したい選手多くいる」新設SVリーグ外国人増枠で海外トップ選手参戦も
バレーボール男子日本代表のアウトサイドヒッター・高橋藍(らん、22)は28日、都内でサントリーの入団会見に臨んだ。3季プレーしたイタリア1部から電撃移籍し、「バレーボールを夢のあるスポーツにしたい」と力説した。7月1日からの単年契約。年俸は非公表とされたが、栗原圭介GM(47)は「おうちを2つ買える」という夢のあるオファーと語り、国内バレー選手最高峰の推定1億円超えの可能性も出てきた。パリ五輪後の10月に新たに開幕するSVリーグに参戦し、名実共にリーグの“顔”となって盛り上げる。 * * * 10月に新たに開幕する大同生命SVリーグの存在が、藍の移籍を後押しした。昨秋のパリ五輪予選で自力での出場権をつかんだ日本代表が体現するデータも駆使した「緻密(ちみつ)なバレー」は、世界で一目置かれている。各国代表がひしめくセリエAで3季戦った藍は「日本の緻密なバレーに海外選手のパワーが加われば、自分自身もさらに成長できる環境になる」と期待を込める。 新リーグは前身のVリーグから規定を変更し、コート上の外国籍選手枠がアジア枠を含めて2→3に増枠。これにより、海外選手も入ってきやすくなる。藍はモンツァで同僚だったイタリア代表のミドルブロッカー、ジャンルカ・ガラッシらとの間でも話題になったといい「日本のリーグを経験したいという選手が多くいる」と明かす。トップ選手が今後、SVリーグ入りする海外報道もあり、世界屈指のハイレベルなリーグになる可能性も秘めている。(バレーボール担当・宮下京香) ◆大同生命SVリーグ V1リーグのチームを中心に男子がサントリーなど10、女子がNECなど14チームで編成し、10月に開幕。チーム名には地域の名称が入り、サントリーは「サントリーサンバーズ大阪」に。27年までにプロ化、30年までに世界最高峰リーグを目指す。Vリーグの大河正明副会長(65)は「1億円プレーヤーを出したい。トップ選手が世界から集まってくるリーグにしたい」と話していた。
報知新聞社