CHAI、12年のバンド活動に幕 「これからもずっと隣にいる」涙と笑顔で伝えた“NEOかわいいフォーエバー”
■カオティックでかつキャッチー 唯一無二の音像で駆け抜けるラストライブ
冒頭は、ユナのリバーヴィーなドラムとユウキのうねるようなシンセベースフレーズを軸とし、マナとカナの絶妙なボーカル&コーラスワークが没入感のある音像を創出。「ラブじゃん」からは、ユナが叩き出すスクエアなビートの上で、カナの心地よいカッティングや、ユウキの芯のあるベースラインが有機的な輪郭を描き、マナの奏でるシンセリフが彩りを付加していった。 「PING PONG!(feat. YMCK)」では、サンプリングパッドでゲーミング感のあるEDMサウンドを打ち出し、「ACTION」では4人全員でのフォーメーションダンスも披露。続けてシティポップを飲み込んだ「PARA PARA」を届け、会場をダンスフロアへと変貌させる。 中盤、マナは「Thank You!楽しい?暑い?まだまだ寒い?熱いから愛してる!」と笑いながら、「すごいでしょ、このヘア。このメイク。最後だもんで。きょうで解散するもんで。CHAIにとっても、NEO KAWAII BABIES(※ファンの総称)のみんなにとっても門出。すごく明るい未来…というライブをします!」とMCでもCHAIワールドを展開。 ファンとの会話も楽しみ、「私たち4人もそうだし、CHAIのチームもそう、みんなもそう。いろんな思いがあってここに来てくれてると思うんだけど、そんな思いを全部全部きょうから抱きしめてほしいし、そういう自分もまるごと愛せるようになって欲しい」と伝え、その気持ちを「まるごと」に載せた。 「NEO KAWAII, K?」で改めて不動のモットーを歌い上げた後には、カナが強烈なドライブトーンを轟かせ、ユウキがマナに代わってシンセを弾き倒す「クールクールビジョン」へ。カラフルでかつカオティック、それでいてキャッチーという唯一無二の空間を生み出しながら、キラーチューン「N.E.O.」へとなだれ込んだ。 本編終盤では、ユナが「ついにツアーファイナル。17公演やってきたけど、あっという間にきょうを迎えてしまった。だけど、全世界から駆けつけてくれて、見届けてもらえるなんて、本当に幸せでしょうがない」と喜びを噛み締め、「ビッグニュースを伝えたい」として同公演の映像作品化を発表した。