衰え知らずの87歳・現役ボディビルダー「130歳まで生きる」ために続けていること【金澤利翼(後編)】
若い頃のトレーニングの原動力は、日本一への執念や肉体美の追求だった。しかし、今の思いは少し違うのだと言う。 「人生を懸けて、私が生きた歴史を世の中に残したい。最終的には90歳まで現役を続けたいと思っていますよ。それに、私が挑戦を続けることで、世の中の高齢者のみなさんの希望になれればと思っているんです。双子姉妹で長生きした成田きんさんは107歳、蟹江ぎんさんは108歳までご存命でしたけど、おふたりは筋トレをしていなかったですよね。私は130歳まで生きてみたいんです。不可能だと言われるかもしれませんよ。でも挑戦する意志があれば、それが可能になるかもしれない。質素で健康的な食事とトレーニングを続けていたら、その目標に届くかもしれない。私はそういう希望を持っているんです」 20代から始まった鉄人 ボディビルダーの挑戦は第2章へ突入している。競技者の枠を超えた“人間としての限界”に挑む生き様は、多くの人々を勇気づけていくに違いない。
取材・文/森本雄大 写真提供/金澤利翼 写真(大会)/木村雄大