イラン、国連大使とマスク氏の会談報道を否定
[ドバイ 16日 ロイター] - イランのアラグチ外相は16日、国営テレビとのインタビューで、同国の国連特使と米実業家イーロン・マスク氏が面会したとの報道を強く否定した。 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は14日、トランプ次期米大統領の助言役である実業家イーロン・マスク氏がイランの国連大使と11日に会談したと報じた。 アラグチ氏は「米メディアのでっち上げ記事」と述べて否定し、そのような会談を行う「土壌があるかを探る」ことが目的との見解を示した。 「イランは米新政権がその政策を明らかにするのを待っている。それに基づきわれわれの政策を調整する。今はそのような会談をする時ではないし適切でもない」と語った。 核問題に関しては、来年のイランの核の道筋が「神経質で複雑なものになる」との見方を示し、「対立もしくは協力の用意がある」とした。 トランプ氏が1期目で離脱した2015年のイラン核合意については、「交渉が始まれば参考材料になるかもしれないが、もはや以前のような意義はない。実現可能な合意をまとめる必要がある」と述べた。