中山美穂さんのデビュー前〝直筆ファンレター〟で分かるその人柄「返事くれるんだ、売れてるのに…」
急逝した中山美穂さん(享年54)からの直筆ファンレターがその人柄をよく表していると、80年代アイドルファンの間で話題になっている。 【写真】中山美穂さんの直筆メッセージ 中山さんは1985年、1月クールの連ドラ「毎度おさわがせします」(TBS系)でツッパリ少女を演じ注目され、6月にファーストシングル「『C』」でアイドルデビューした。 芸能関係者の50代男性は、歌手デビュー前の中山さんにファンレターを書き、葉書きで返事をもらった。宛名の下には緑マジックの直筆で「れたぁ どーも ありがとう! 応えん よろしくね! みほ」と書かれている。裏面は当時の宣材写真で、デビュー日とファンクラブの告知が記されている。 「当時、まだ世に出る前の子のデビュー情報をアイドル雑誌で調べて、ファンレターを出して〝青田買い〟するのが好きで、よくやってました。デビュー前でそこまで忙しくないから、往復葉書きで送ると大体返事をくれたし、中には手紙でくれる子も。返事があれば喜んでファンになるし、ネットもない時代には、アイドルがファンを獲得するのにもファンレターは重要だったんです」と男性。 ただ中山さんの場合、歌手デビュー前にすでにドラマ出演で注目されていた。「同期のアイドルよりももうブレークし始めていたから忙しいだろうに、返事が来たのは意外で『ウォ~!』ってうれしかった。あ、返事くれるんだ、売れてるのに…みたいなのはありました」と男性は振り返る。 中山さんの死で今、80年代アイドルファンの仲間たちと議論になっているのは、葉書きに記された直筆は中山さん本人が書いたか否かだという。その字体は当時少女たちの間で流行した〝変体少女文字〟で、男性の宛名書きも直筆だが筆跡は違う。 仲間の1人は「当時あったアイドル誌の『DUNK』や『明星』でも、年賀状プレゼントの字はこの書体だったから、間違いなく本人」と指摘しているそうだが…。 「そのころから、こうしたアイドルの直筆は周りのスタッフが書いていて…という都市伝説がありました。そういうことを言う人もいるけど〝夢がないね〟って思っちゃう。たとえ本人が書いてなくても、夢を見られてるからいいんです。私は今だにミポリンの直筆だと思ってます」と男性は語っている。
東スポWEB