「道東道」釧路開通！ その先は？

12月22日に釧路まで1本につながった道東道（画像：釧路開発建設部）。

　2024年12月22日に阿寒IC～釧路西IC間が開通し、ついに道央から釧路までが一つにつながった「道東道」。その“続き”の区間も動きがあります。 【マジで最東端までつながる…？】これが道東道の“その先”の状況です（地図／画像） 　国土交通省北海道開発局が25日、第3回目となる「北海道横断自動車道 別保～尾幌」区間の計画段階評価を行いました。 　この区間は、釧路外環状道路から今回の開通で道東道の一部に組み込まれた釧路別保IC（釧路町）から分岐する形で、東の厚岸町尾幌に至る約21km。すでに事業化されている「尾幌糸魚沢道路」（厚岸町内24.7km）との間をつなぐ区間となります。 「別保～尾幌」のルートをめぐっては、これまで3つのルート帯案が策定されています。国道44号沿いにバイパスを建設する「別線南側ルート」、一部バイパスで一部は国道44号現道を改良する「別線南側・一部現道改良ルート」、もう一つが山側の国道272号やJR根室本線寄りにバイパスを建設する「別線山側ルート」です。 　採用されたのは、「別線南側ルート」です。地域の主要路となっている国道44号の線形不良を解消し、「釧路市の高次医療施設への救急搬送時間及び釧路空港への輸送時間を短縮し、災害発生時の避難・復旧を支える代替路の確保が可能となる」などと評価されています。 　今後はこの方針で構造などの検討を進め、新規事業採択時評価を経て、事業スタートとなる見込みです。 　なお、日本最東端の地である根室までの高規格道路は、尾幌糸魚沢道路から東側、「糸魚沢－温根沼」区間が調査中となっています。この約50km区間は当面、国道44号を経由することとなりますが、最東端となる温根沼IC－根室IC間の「根室道路」は2020年に開通しています。 　ちなみに、尾幌糸魚沢道路については2033年度の開通目標で、2023年度末の事業進捗率は8％といったところ。この区間は直近の事業評価で、事業費が419億円増額となる1069億円になることが分かっています。