西塚洸二騎手、4戦3勝ホールネスで「感謝」と「継続」を胸に恩返しの勝利狙う/マーメイドS
感謝と継続の気持ちを胸に、初重賞奪取だ! 日曜京都のマーメイドS(G3、芝2000メートル、16日)で、4戦3勝の上がり馬ホールネス(牝4、藤原英)の手綱を取るのが、3年目の西塚洸二騎手(20)だ。 昨年4月から栗東トレセンに拠点を置き、主に藤原英昭厩舎の調教で腕を磨く日々。今年は既にキャリアハイの22勝を挙げている。急成長の手綱さばきで、恩返しの勝利を狙う。 ◇ ◇ ◇ 西塚騎手はデビューから1年あまりで美浦を離れ、栗東へ来た。関西に移った昨春からずっと、抱き続けてきた思いがある。 「デビュー前からお世話になってきた鹿戸先生と厩舎スタッフの皆さん、(兄弟子の)三浦皇成騎手に感謝するとともに、恩返しができていないまま、所属を離れたことを申し訳なく思っています。あの頃があるからこそ今の自分がありますし、これから結果で少しでも恩を返したいです」 お世話になった方々のために。この1年は、とにかく技術向上に励んだ。午前、午後と2回、藤原英師に教わった正しいフォームを身につけるべく木馬に騎乗し、ヘトヘトになるまで自分を追い込んだ。それに加えて、筋力アップや、体幹のトレーニングも積極的に行っている。 「藤原先生に指導していただく中で、特に『継続』という言葉が心に残っています。結果を出すには、正しい努力を継続して行わないといけない。僕自身、技術的にまだまだ未熟ですけど、1年前からやってきたことが、継続することでようやく少しずつ実になってきたと実感しています」 1年目は10勝、2年目は15勝、そして3年目の今年は、先週終了時点で早くも22勝と着実に勝ち鞍を伸ばしてきた。今週末はビッグタイトルのチャンスも訪れる。マーメイドSで藤原英厩舎のホールネスに騎乗する。 デビュー戦から手綱をとり、4戦3勝。格上挑戦での重賞参戦となるが、まだ底を見せていない素質馬だ。西塚騎手は「デビュー前からすごく大人びていて、いい馬だと感じていました。一戦ごとに成長して、トモの力が強くなっていますし、重賞でもやれていいと思っています」と意気込む。 「僕自身、もっとリーディング上位に入り、海外でも騎乗できる騎手になりたいです。そのためにも、このようなチャンスをしっかりとつかみたいと思ってます」 さらなる大舞台へ歩みを進めるため、「感謝」と「継続」を胸に、重賞タイトルを取りに行く。【藤本真育】