「僕らはすごく良い関係を築いている」ウォリアーズ加入のシュルーダーがグリーンとの共存に自信「特別なものになる」<DUNKSHOOT>
現地時間12月15日(日本時間16日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはブルックリン・ネッツとのトレードでドイツ代表の司令塔デニス・シュルーダーを獲得した。 【動画】ウォリアーズ相手に31得点&7アシストで逆転勝利を演出したシュルーダー 31歳のベテランガードはロサンゼルス・レイカーズでレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、ボストン・セルティックスではジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンとプレーしてきた。 17日に行なわれた入団会見でシュルーダーは、新天地ウォリアーズで「彼(ステフィン・カリー)とドレイモンド(グリーン)と一緒にプレーすることで、(そのリストを)完成させることになるだろう」と語った。 新たにチームメイトになるグリーンは競争心旺盛で対戦相手だけでなく味方とも一触即発になることもある。シュルーダーもマッチアップ相手やコーチを煽ってモチベーションを高めるなど闘争心あふれる選手の1人で、2人が上手く共存できるか懸念する声もあるが、シュルーダー自身は何の問題もないという。 「ドレイモンドとのプレーは本当に楽しみだ。僕らはすごくいい関係を築いている。(カリーとは異なる)もう1人の殿堂入り選手とのプレーを楽しみにしている。対戦相手から見た彼は勝つためにコートへ立ち、トラッシュトークをしながらも、負けず嫌いで本当に厄介なんだ。(僕らのディフェンスと競争心が)組み合わさることで、すごくユニークかつ特別なものになるさ」 現在ウエスタン・カンファレンス8位の14勝11敗(勝率56.0%)のウォリアーズは、ディフェンシブ・レーティングでリーグ7位(108.6)と上位にいるとはいえ、直近10試合では同18位の113.2まで悪化しチームも2勝8敗と不発。新加入のベテランには攻守両面で起爆剤になることが期待されている。 スティーブカーHC(ヘッドコーチ)は19日のメンフィス・グリズリーズ戦でカリーとシュルーダーを先発で同時起用する可能性があるとしつつ、カリー不在の時間帯にはセカンドユニットの牽引役を務めることも示唆していた。 「我々はステフの負担を軽減する必要がある。彼がその役割を引き受けることになる。それに、このチームはピック&ロールプレーヤーが不足していた。ステフが試合中に多くをこなす必要がなくなるようにしていきたい」 昨季のウォリアーズには、クリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)という将来の殿堂入りが確実な名司令塔がいたため、プレーメーキングの面でカリーの負担が大きく軽減されていた。 そのため、シュルーダーは即戦力のベテランとしてチームを操りつつ、カリーとの併用で互いの得点力を高める重要な役割をこなすことになりそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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