ファインシンター、自動車焼結部品の国内生産を再編 2027年に2拠点を移転もしくは打ち切り
ファインシンターは、国内の自動車焼結事業6拠点のうち2拠点について、2027年ごろをめどに生産集約を進めると発表した。ショックアブソーバーなどを生産する子会社のファインシンター三信(埼玉県川島町)を川越工場(埼玉県川越市)内に移転する。山科工場(京都市山科区)を鉄道事業専用とし、同工場の自動車部品は客先と相談しながら生産を打ち切るか、他拠点へ移管する。 電気自動車(EV)シフトで一部製品の売り上げ減少が見込まれる中、設備の寄せ止めを進めているが、国内では設備の老朽化に伴う生産性の低下やスペース不足などが課題となっていた。 同社は「創出したスペースやリソーセスを新規分野への拡大に充て、事業ポートフォリオ変革につなげる」としている。