「“オオタニと仲良し”キケはユニ姿でシャワー」「英語をホメた鉄腕ハドソン」大谷翔平やベッツ、山本由伸だけでない…ドジャース名脇役とは何者か
大谷30歳の誕生日にあげた「おめでとうボール」秘話
それだけではない。ドジャースが大差でリードを許した試合では“リリーフ投手を温存する”というデーブ・ロバーツ監督の方針のもと、4試合もマウンドに立った。「4.1回 打者18人 防御率4.15」の成績を残すなど、超がつくほどのユーティリティプレーヤーである。ドジャースには2015~20年に所属し、レッドソックスに在籍したのち23年の7月末、ドジャースに復帰しているが、ロバーツ監督としては世界一に欠かせない存在として頼りにしているのだろう。 グラウンドを離れても、キケは魅力にあふれる人物である。 大のドラゴンボール好きとしても知られ、ホームランを放った大谷がベンチに戻ると、一緒に「かめはめ波」を炸裂させることも。33歳のベテランながら、ムードメーカーとしての役割も果たしている。 冒頭の言葉は7月5日、大谷の30歳誕生日の際のこと。キケが日本語と英語、スペイン語で「誕生日おめでとう」と書かれたボールをプレゼントしたという。長年にわたって大谷翔平の番記者を務める柳原直之氏の取材によると、キケは「グーグル翻訳を見ながら20分かけて」して記した――まさにナイスガイでもある。 そんなキケだが、ちょっと変わった“スランプ脱出法”をマイナー時代から試みているとNumber1105号掲載記事での取材で明かしている。いわく、試合後にユニフォームのままシャワーに入るとのことで、石鹸によって“悪い気”がはらわれるのだとか。 それを実行した今年のレギュラーシーズン、翌日には2安打を放った。その相手は……現在ナショナル・リーグ地区優勝決定シリーズの対戦相手であるメッツだったのも面白い。
メジャー500登板…ハドソンと大谷の縁
<名言2> 彼とのコミュニケーションは簡単。 (ダニエル・ハドソン/NumberWeb 2024年5月15日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/861637 ◇解説◇ メジャーリーグは、各球団への移籍が日常茶飯事の世界である。その中でかつての戦友が別のチームで再び共闘するケースも数多い。今季のドジャースで言えば、鳴り物入りで加入した大谷と、ポストシーズンに入り好調をキープするリリーフ陣の一角を務めるハドソンである。 ハドソンはホワイトソックスを皮切りに、計7球団に所属した渡り鳥。元々は先発投手として2011年にシーズン16勝を挙げ、打撃力も有しており「シルバースラッガー賞」を受賞した実力の持ち主だった。その後、トミー・ジョン手術をして以降はリリーフに転向し、2016、17年と2年連続70登板以上、2019年シーズン途中に移籍したナショナルズではクローザーとしてワールドシリーズ制覇を成し遂げた。 2022年には左ひざに大ケガを負いながらも復活を遂げ、今季も65試合を投げてメジャー通算500登板を達成。「6勝2敗10セーブ17ホールド 防御率3.00」の成績で、先発陣が苦しんだドジャースのブルペンを支えた鉄腕である。 そんなハドソンと大谷の接点は2019年、エンゼルスで生まれた。 シーズン開幕前のキャンプ期間の段階で、ハドソンはFAの状態だった。まずはエンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに参加した(その後ブルージェイズとメジャー契約)。そこで当時メジャー挑戦2年目を迎えようとしている、当時24歳の大谷と出会っていた。
「ショウヘイと野球、食べ物…何でも話す」
そこから5年……37歳のベテランとなったハドソンは、アメリカでの生活が長くなった大谷から“ある変化”を感じたという。柳原記者の取材にこう答えている。 「英語がかなり上手くなっていた。野球のこと、食べ物のこと、何でも話す。19年の時には少ししか知らなかった翔平のことをたくさん知れて楽しい」 今シーズン、大谷がベンチ内でテオスカー・ヘルナンデスやミゲル・ロハスらと通訳を介さず積極的にコミュニケーションを取る姿はお馴染みとなった。それに加えて彼らやハドソンのようなベテランの存在が、名門ドジャースの闊達な雰囲気を生んでいるのだろう。
(「スポーツ名言セレクション」NumberWeb編集部 = 文)
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