ひったくりで80代女性大けが、強盗致傷容疑で高校生逮捕 警視庁
路上で80代の女性からバッグを奪ったなどとして、警視庁は、いずれも都内に住む高校3年の少年(18)と高校2年の少年(18)を強盗致傷の疑いで逮捕し、20日に発表した。2人とも「間違いない」と供述し、1人は「クリスマスや年末年始に遊ぶ金が欲しかった」と説明しているという。 少年事件課によると、2人は共謀し、昨年12月24日の夕方、東京都国分寺市の路上で、歩いていた埼玉県所沢市の女性(81)を突き飛ばして転倒させ右手の骨が折れる重傷を負わせ、財布など(現金約1万5千円在中)が入ったバッグを奪った疑いがある。同課は、2人が女性に背後から徒歩で近づき、前に回り込んで突然押し倒したとみている。 国分寺市を含む東京・多摩地区では昨年12月~今年1月の間、ひったくりの被害がほかにも5件あった。同庁はこの5件について別の少年ら7人を窃盗容疑などで既に逮捕しており、今回の2人との関連を調べる方針。(吉村駿) 警視庁によると、都内では1~9月に71件のひったくり事件が起きた。性別や世代を問わず、様々な人が被害に遭っているという。防犯対策を担う生活安全総務課は被害を防ぐため、夜間は人通りの多い道を歩く▽後方からバイクの音が聞こえたら警戒する▽スマートフォンを操作しながら歩かない▽自転車のカゴにカバーをつける――などを呼びかけている。(吉村駿)
朝日新聞社