複数球団による争奪戦も FA戦線で注目集める"ハマの安打製造機" DeNA29歳外野手の人気が「爆上がりする理由」
今月5日からFAの権利行使の手続きがスタート。すでにソフトバンクからは日本シリーズにも登板した右腕、石川柊太が権利行使の申請手続きを行った。 【動画】好調な佐野は戸郷から豪快にアーチをかけた 育成ドラフト1位で2014年に入団、18年に13勝、コロナ禍でシーズン短縮となった20年に最多勝(11勝)と勝利1位のタイトルに輝くなど実績のある右腕をめぐって、複数球団が獲得に動くと見られている。 また野手ではハマの安打製造機、佐野恵太の去就にも注目が高まっている。 佐野は2016年ドラフト9位入団。アレックス・ラミレス元監督に才能を見出だされ、4番に抜擢されたサクセスストーリーも有名だ。 2020年には首位打者、2022年には最多安打と打撃タイトルも獲得とバットコントロールに優れた球界屈指のスラッガーとしてしられる。 今季レギュラーシーズンは139試合に出場、打率「.273」、リーグトップの34二塁打、8本塁打、62打点をマーク。迎えたCSファイナルS第1戦でも相手エースの戸郷翔征から先制ソロを放つなど、存在感を示した。 球団も複数年契約を提示し、全力で引き留める中、佐野が宣言すれば、多くの球団で争奪戦になると見られる。 優れたバットコントロールで一発もあり長打もある。今季は西武、楽天、広島、巨人、中日など打線形成に苦しんだチームは多い。中軸を打てる左打者は稀少とあって、求められそうだ。 また佐野が評価を高める理由はほかにもある。今季から牧秀悟に引き継いだ主将をこれまで4シーズンにわたって務めてきた。いざというときの声がけや、チームをまとめてきた経験は"付加価値"として評価されそうだ。 侍ジャパンの井端弘和監督も認める生来の明るさ、DeNA軍団はチームの士気を高める、モチベーターとしての側面も持ち合わせている。 これから始まる「プレミア12」での活躍も期待される。今月中に節目の30歳を迎える強打の左打者の去就判断が引き続き、注目されそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]