「毎日1時間は残業したら?」と上司に促されました。正直、固定残業代をもらっているのに残業する気になれません…。
固定残業代をもらうことで絶対に残業をしなければならないわけではない
固定残業代をもらっているからといって、残業を絶対にしなければならない決まりはありません。固定残業代の支給額と実際の残業時間は関係なく、毎月一定額を支払うと定めています。残業時間が少なかったり、定時退社を繰り返したりしても制度上、特に問題にならないのです。 上司から「毎日1時間は残業をしたほうがいい」「固定残業代の時間分は残業をしないといけない」と強制するのは違法と見なされます。 ■固定残業代が減る・余った時間分が翌月に繰り越される場合がある ケースとしてはまれですが、企業によっては「固定残業代が実際の残業代を下回った場合は、余った時間分を翌月繰り越す」といった規定を設けています。その場合、残業時間が少なくなった分だけ、固定残業代が減少する場合がある点に注意してください。 例えば、25時間分の残業が想定されていて、実際の残業時間が10時間だった場合、翌月以降に15時間分の残業の対価を固定残業代として支給することです。 勤務先が固定残業代の制度を導入している場合、雇用契約や賃金規定で残業時間に関する条件を定めていないか確認しておくといいでしょう。
固定残業代をもらいながら残業をしなくても違法ではない
固定残業代をもらっている中で、絶対に残業をしなければならないといった決まりはありません。固定残業代は、支給額と実際の残業時間は関係なく、毎月一定額を受け取れる制度だからです。残業時間が短くても、定時退社を繰り返しても、固定残業代は支給されます。 ただし「繁忙期で残業をしなければ業務を円滑に進められない」といった状況であれば、残業を断るのではなく協力する姿勢を見せることは大切です。 出典 厚生労働省 36協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部