阪神OB井川慶氏がラスト鳴尾浜で「終球式」 6年間の虎風荘生活の思い出は「ラジコンヘリをしてた時」
(ウエスタン・リーグ、阪神6ー14ソフトバンク、25日、鳴尾浜)2025年から2軍施設を新拠点に移す阪神の2軍が鳴尾浜では最後のウエスタン・リーグのソフトバンク戦に臨んだ。570人の観衆がスタンドを埋めた。門別啓人投手(20)が五回途中7失点で降板するなど、6―14で敗れた。試合後は阪神OBの井川慶氏(45)が「終球式」の投手を務め、捕手役の西口裕治副寮長(65)に見事なノーバウンド投球を届けた。 「マウンドから見る景色はやっぱりいいなと思ったし、懐かしさは感じました。ここには本当に色々な思い出がある」 1998年に阪神に入団し、6年間を虎風荘で生活した。「パッと思い出すのは、ラジコンヘリをしてた時(笑)。それと練習後に受けた古沢(憲司氏、当時投手コーチ)さんのノックは強烈な印象が残っている」。この場所で体と心を鍛え上げ、日米通算95勝にまでたどり着いた。 首位巨人を追うチームは残り5試合。2003年のMVP左腕は「一戦必勝でやるしかない。中継ぎの桐敷くん、石井くんがフル稼働していて、そこが打たれたら厳しい」と、逆転連覇のキーマンに両リリーバーの名前を挙げた。(中屋友那)