【カープ】球団アナリストたちの仕事、高校生に伝える プロ野球初「キャリアサポート講習会」
広島東洋カープは7日、広島県の高野連加盟校を対象に球団の仕事を伝える「キャリアサポート講習会」を開いた。プロ野球初の試み。希望した19校の記録員ら50人が業務を学んだり、施設を見学したりした。 【写真】カープの一岡(奥右)、飯田(同左)両アナリストからデータ分析について学ぶ記録員やマネジャー カープの飯田哲矢、一岡竜司両アナリストは選手が活用するデータについて講習をした。プロで活躍する投手の特徴は「ストライク率」と強調。飯田アナリストは「規定投球回の到達投手はストライクが67%。1軍に定着できない投手は61%。6%をどう埋めるか」。1ボール1ストライクからの3球目でストライクを奪えば、被打率が1割下がることも教えた。 中日の高橋宏斗ら好投手を例に、150キロの速球に続く140キロ台の球種の有用性も解いた。飯田アナリストは「140キロの球としてシュート、フォークなど2球種が必要」。広島の常広羽也斗はシーズン中に140キロのカットボールを覚え、レベルが上がったという。 最新機器がないチームでできることも紹介。一岡アナリストは「スマホでリリースの瞬間を撮影すれば、手首の角度を確認できる」と投手の特徴の把握を薦めた。グラブの小さな動きから球種の違いが出る例も明かした。 飯田アナリストは「データを活用してほしい。みなさんのチームの試合を楽しみに見ていきます」と今後の応援を約束。プロの頭脳を参考に、広島県高校野球界のレベルが上がることを期待した。
中国新聞社