【中日】井上監督〝閉塞感〟打破へOBに門戸開放「仕事でなくても足を運んで」
中日・井上一樹監督(53)がOBとの団結ムードをつくり上げようとしている。24日に名古屋市内のホテルで行われた中日ドラゴンズOB会に出席した井上監督は「どんどんバンテリンドームに足を運んでください」と出席者に呼び掛けた。 本拠地にはOBルームが設置されているが、新型コロナ禍以降、球場を訪れるOBの数は減少。コロナ禍が収まった後も中日の練習中にグラウンドに降り、首脳陣と会話するOBの数は以前と比べると少なくなっていた。 だが井上監督は「コロナがあって、部外者の方は入れないということがあった。でも、たあいもない用事でもいいんです。解説する前には打撃ケージに近寄りながら〝今日はどういう選手を使うんだ〟〝選手の状態はどうだ〟とコミュニケーションを図ることによって、解説の仕事の内容も変わってくると思うんです。風通しよく、解説でも、仕事でなくても足を運んでもらえる雰囲気づくりも大事だと思っています」と開かれたスタジアムにするつもりだ。 コミュニケーションモンスターと言われている井上監督の方針には、OBたちも「一緒に盛り上がれるムードができるといいよね」「今まで少し閉鎖的な感じがあったからこれで行きやすくなる」と歓迎ムードで、小松辰雄OB会長も「全力で応援する」と井上監督のバックアップを宣言した。 井上監督は「ドラゴンズが勝たないと名古屋は盛り上がらない。それは間違いありません。日本一を経験した時に選手会長だったので(名古屋・栄の)セントラルパークでスピーチをさせてもらいました。気持ちよかったです。あの光景をもう一回選手みんなでつかみ取ろう」。まずはOBを巻き込んで球場に熱気を呼び込むつもりだ。
宮本泰春