中国シャオミ、EV高級車種を公表 テスラなどに対抗
[北京 29日 ロイター] - 中国のスマートフォンや家電メーカー、小米科技(シャオミ)は29日、電気自動車(EV)スポーツカー「SU7」の高級版「SU7・ウルトラ」を公表した。米テスラや独ポルシェなど外国の競合他社に性能面で真っ向から戦いを挑む。 シャオミの雷軍・最高経営責任者(CEO)が製品アップデートに関するライブ配信の中でSU7・ウルトラを公表。「現在入手可能な大量生産4ドア車の中で世界最速だ」と胸を張った。 雷氏が示した比較チャートによると、SU7・ウルトラは加速や最高速度においてポルシェの「タイカン・ターボ」をしのぐ。テスラの「モデルSプラッド」に比べると速度で勝るが、航続距離では劣っている。 価格はモデルSプレイドと同等の81万4900元(11万4200ドル)とし、低価格で勝負してきた従来の戦略から決別した。 29日から受注を開始し、10分で3600台を超える注文があった。最初の納車は来年3月となる見通し。 シャオミは今年3月にSU7でEV事業に参入し、7月にはSU7・ウルトラのプロトタイプを公表していた。