大バズ中の"ダチョウアイドル"・琴吹ゆずの初となるデジタル写真集が発売中!「ダチョウでバズったので、ダチョウで突き進むしかなくて......(笑)」
琴吹 でも、リプライや引用ポストで「愛すべきバカ」とか「こういうのを見るためにXやってるんだよな」みたいな褒め言葉をいただいたり、ちょうどライブツアーの頃だったんですけど、ライブ後の特典会で見たことない長蛇の列が生まれたり。すごくいい反応ばかりだったので、「これはもっと頑張らなきゃ」と。 ――その後、バズから1週間足らずでダチョウ牧場へ行って「ダチョウにお礼を言う動画」を投稿したり、ダチョウ姿の琴吹さんと撮影できる「無料ダチョウ写メ会」を開いたり......「頑張らなきゃ」という思いがアイドル方面ではなく、ダチョウ方面に進んでいったのが面白いです。 琴吹 プロデューサーさんやマネジャーさんからしても、こんな動画がバズるのは初めてだったらしくて。たとえば橋本環奈さんの"奇跡の一枚"みたいに「かわいい」でバズるなら、次に何をしたらいいのかって結構わかりやすいと思うんです。でもダチョウでバズったので、ダチョウで突き進むしかなくて......(笑)。 ――これしかないんだ、と(笑)。 琴吹 でも、現場で「"ダチョウの人"ですよね」って声をかけていただいたり、TikTokで色んな方が一緒に"ダチョウダンス"を踊ってくださったり。ダチョウのものまね以降、嬉しいことばかりで。今はもう「私は"ダチョウの人"でやっていくんだ!」って気持ちばかりです! ――アイドルになる前、もともとはニコニコ動画に「踊ってみた」を投稿していた"投稿者"だったんですよね。ニコニコの二大イベント「超会議」や「超パーティー」にも出演していたとか。 琴吹 でも、その中でも注目されない側の人でした(笑)。その頃にステージで踊る楽しさを知ったのが、アイドルに興味を持つきっかけだったんです。といっても、アイドルは「ひと握りの人しかご飯を食べていけない、甘くない世界」だとわかっていたのでオーディションを受けたりはせず。お給料がちょっとよくなるから大学で管理栄養士の資格を取って、地元のドラッグストアに就職したんですけど。 ――楽しい世界を知っているのに、あくまで現実的に。 琴吹 そうですね。でも、働き始めてわりとすぐ、自分の生活に「やりたかったことと違うんじゃないか」と思うようになって。......そんな頃、母が亡くなってしまったんですけど、けっこう若くして亡くなったので、私も「人生っていつ終わるかわからないんだなぁ」という気持ちになってしまって。 「私はこのまま今の仕事で後悔しないのか」と悩んだ結果、「このままだと死んでも死にきれない」と思って上京して。やりたかったアイドルを始めました。 ――なるほど......。