【MLB】同じ試合で1人の選手が2チームでプレー? メジャー史上初となる「珍記録」が達成される可能性
日本時間8月27日、ブルージェイズとレッドソックスはダブルヘッダーを戦う予定となっているが、このダブルヘッダーの第1試合で史上初の「珍記録」が達成される可能性がある。第1試合は日本時間6月27日に雨天サスペンデッドとなった試合が2回表途中から再開されるが、この試合にブルージェイズの一員として出場していたダニー・ジャンセンが7月末のトレードでレッドソックスへ移籍したのだ。よって、ジャンセンは史上初となる「同じ試合で1人の選手が2チームでプレー」を達成する可能性を秘めている。 米公式サイト「MLB.com」のデービッド・アドラー記者によると、メジャーリーグの長い歴史のなかで、同じ試合で1人の選手が2チームでプレーしたことは過去に1度もないという。ジャンセンは雨天サスペンデッドとなったこの試合にブルージェイズの「7番・捕手」としてスタメン出場。2回表一死1塁で第1打席が回ってきて、カウント0-1となったところで試合中断となった。 日本時間8月27日に試合が再開されるとき、ジャンセンはすでにブルージェイズの選手ではないため、確実に代打が送られる。また、レッドソックスの「9番・捕手」でスタメン出場していたリース・マグワイアもロースターの40人枠を外れてマイナー降格となっており、捕手も交代しなければならない。ジャンセンは本来自分の打席だったはずの場面で捕手として途中出場する可能性があるというわけだ。 現在、レッドソックスは正捕手コナー・ウォン、控え捕手ジャンセンという体制で戦っている。この日はダブルヘッダーになるため、正捕手ウォンが第2試合のスタメンマスクを被る可能性が高い。よって、試合途中からの再開となる第1試合ではジャンセンが起用されるはず。「珍記録」が達成される可能性は高そうだ。 なお、雨天サスペンデッド関連では、過去にも珍しい記録が達成されている。たとえば、フアン・ソトやバリー・ボンズはメジャーデビュー後、デビュー前に雨天サスペンデッドとなっていた試合に途中出場したため、記録上は「デビュー前の試合に出場」したことになっている。 また、2021年のハビアー・バイエズは日本時間4月12日にカブスの一員としてパイレーツ戦に出場し、ヒットを放った。夏場のトレードでメッツへ移籍したあと、日本時間4月12日に雨天サスペンデッドとなっていたマーリンズ戦に途中出場することになり、ヒットを記録。よって、記録上は「同じ日に異なる2チームでヒットを放った選手」となっている。 さらに、日本時間2021年7月22日のマーリンズ対ナショナルズの試合では、アダム・デュバルがマーリンズの選手、ダニエル・ハドソンがナショナルズの選手としてプレーして対戦。その後、デュバルはブレーブス、ハドソンはパドレスへ移籍した。日本時間7月22日に雨天サスペンデッドとなっていた試合が再開されたときに両者は途中出場して再び対戦。記録上は「同じ2人の選手が同じ日に異なる試合で対戦」したことになった。 ちなみに、マイナーでは同じ試合で1人の選手が2チームでプレーした例があることが明らかになっている。ジャンセンはメジャー史上初の「珍記録」を達成することになるのか。日本時間8月27日に再開される試合に注目だ。