西武・渡辺久信監督代行「ファイティングポーズ取っていかないと」 初陣は零封負けも攻めの姿勢強調
◆日本生命セ・パ交流戦・中日3―0西武(28日、バンテリンドーム) 新体制初陣を前に、背番号72のユニホームに袖を通した西武・渡辺GM兼監督代行は、ナインとスタッフ全員を集めてミーティングを開催。非公開だったが、球団広報によるとかなり強い口調の〝施政方針演説〟で「戦う姿勢、ファイティングポーズを見せていこう」 ■劣勢にベンチで頭を抱える渡辺監督代行【写真】 08年から13年の監督6年間で、日本一1回を含め、Aクラス5度。親分肌といわれ、グラウンドでのもめ事や乱闘寸前でも、楽天・星野監督やオリックス・岡田監督といった気性の激しい年上の監督たちにも食ってかかった。58歳の今も、その攻める姿勢が、スタメンにも込められていた。 今季DH専任だった40歳の中村には「守んなくちゃダメだ、と言っといた」と10年ぶりの一塁を守らせた上で「4番」に据え、2軍から再昇格したコルデロも「リスク覚悟」で「7番左翼」。そのコルデロが三回、先頭の中日・岡林の打球がワンバウンドしたところを押さえられず、後ろへそらして二塁打となり、これをきっかけに2点を先制された。 これで、4回までに3失点と追いかける展開となり、先発今井も5回78球ながら「点を取りに行かないと」と五回に代打を送るなど、最後まで攻めの姿勢を崩さなかったが4安打無得点。攻撃型布陣は実らなかった。 試合前のミーティングで、渡辺監督代行は「9月にヤマが来るので、それまでにしっかり勝負できる位置まで上げていくために、みんなの力が必要。力を合わせて今日からやっていこう」と猛ゲキを飛ばしている。借金16の最下位からの巻き返しへ向け、試合後も「下から追いかけるしかないわけだから、ある意味ファイティングポーズを取っていかないと、ウチはね」。一つ負けたくらいで、下など向いてはいられないのだ。
西日本新聞社