ジム・キャリー、意外な理由で俳優復帰 「ソニック」新作で再び悪役に
1990年代を代表するコメディ俳優ジム・キャリーが、2年の引退期間を経て銀幕に戻ってくる。12月20日に米国で公開される人気シリーズの第3弾「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」で、おなじみの悪役ドクター・ロボトニックを演じる62歳のキャリーが、その復帰の理由を米Page Sixに率直に語り、話題を呼んでいる。 「率直に言って、お金が必要だからです」 ロンドンプレミアに姿を見せたキャリーは、そう前置きしつつ「天才を演じられることも魅力でした。まあ、少し無理があるかもしれませんが」と、持ち前の自虐的なユーモアを交えて説明した。 幼少期から並外れた芸能の才を見せていたキャリーは、15歳で地元カナダのトロントの舞台に立ち始めた。19歳でアメリカのロサンゼルスに移住後、地道な下積み時代を経て、1994年「エース・ベンチュラ」で主演デビューを果たす。同年の「マスク」で一躍スターとなり、「グリンチ」では全米興行収入の記録も打ち立てた。「ライアー ライアー」や「ブルース・オールマイティ」といったコメディ映画から、「トゥルーマン・ショー」や「エターナル・サンシャイン」といったシリアス作品まで幅広く活躍してきた。 22年、キャリーはシリーズ第2弾「ソニック・ザ・ムービー ソニック VS ナックルズ」の公開時に突如として引退を表明。当時は「十分なことをした」と語り、芸術創作や精神的な生活への傾倒を示唆していた。「天使が金のインクで書いたような特別な脚本」が来ない限り、俳優復帰はないとも述べていた。 今回の意外な復帰劇の背景には、高額ギャラに加えて、演技への意欲が再び沸いてきたからかもしれない。実際、「アンダー・ザ・シルバーレイク」で知られるデビッド・ロバート・ミッチェル監督の新作「Evergreen Pines and the Fading Summer(原題)」への出演も決定している。