8回1死満塁、左越えに満塁本塁打を放つ石塚（撮影・永田浩）

　◆ウエスタン・リーグ　阪神6ー14ソフトバンク（25日、鳴尾浜） 　1軍での経験が、間違いなく、成長への肥やしになっている。ソフトバンクの5年目・石塚綜一郎捕手（23）が阪神戦に「4番一塁」でスタメン出場。8回1死満塁から、阪神の左腕・伊藤稜の初球、134キロの「チェンジアップだと思います。真っすぐを待っていたんですが、コースが高かったんで（タイミングが）合ったかな、という感じです」。力強く振り抜いた一撃は、高い放物線を描いて、左中間席へ飛び込む6号満塁弾。3、5回にはいずれも左前打を放っての3安打をマークする大活躍ぶりだった。 ■尻もちスロー！鷹のジーターが魅せた【写真複数】 　7月24日に育成から支配下登録され、8月13日に1軍初昇格を果たすと、同21日にはプロ初安打、初打点、初本塁打を記録。翌22日には2軍降格の予定だったが、中村晃の体調不良で〝1軍残留〟。そんな強運の後押しもあってか、1軍メンバーとして4年ぶりのリーグ優勝の場にも立ち会えた。今回はファームで腕を磨きながら、CSでの再昇格を目指すことになる。 　「そこがやっぱり目標というか、自分のやるべきことをやるだけなんで、2軍だったら、2軍でやっぱり結果を残すだけ。そこを一番大事にします」と意気込みも十分。松山秀明2軍監督も「石塚は、元々バッティングがいいですからね」と評価する勝負強さ。1軍での貴重な経験を経て「逆に、もっとやんなきゃヤバいな、と思いました」。その貪欲さが、また新たなチャンスを生み出しそうだ。 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事　優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼