中国人民銀、7カ月連続金利維持 景気対策の効果見極め
【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は20日、企業向け貸出金利の目安となる「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3.45%で維持した。据え置きは7カ月連続。住宅ローン金利の基準となる5年物も3.95%で維持した。2月に5年物の金利のみ引き下げており、景気への効果を見極めているとみられる。 LPRは事実上の政策金利の一つとされる。中国では、長引く不動産不況や高まるデフレ圧力が経済の下押し要因となっている。景気下支えを図ろうと、人民銀は金融機関の貸し出し余力を高めるために預金の一定割合を強制的に預かる預金準備率を、2月に引き下げた。