ネットワンシステムズ、横浜市のガバメントクラウド共通基盤を構築
ネットワンシステムズは12月16日、横浜市が利用するガバメントクラウド共通基盤の整備を包括的に支援したと発表した。共通基盤の要件整理や設計、構築に加え、ネットワーク運用管理補助者として24時間体制で環境維持・運用支援を行う。 背景として、デジタル庁がガバメントクラウドを用いて、地方公共団体の基幹業務システムの統一と標準化を推進していることが挙げられる。全国約1800の地方公共団体は、2025年度末までに、「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」に従い、デジタル庁の厳しいセキュリティ要件に準拠しながら、基幹業務20システムの標準化とガバメントクラウドへの移行や接続環境の構築の対応が求められている。 プロジェクトでは、基幹業務20システムの移行に当たり、システムごとにクラウド利用環境を用意することなく、共通化できる範囲を特定し、移行後の運用管理負担を見通した上で共通基盤として整備することが重要だった。また、20システム間のデータ連携を妨げない構成の検討も必要で、複雑かつ高度な課題だったという。 ネットワンシステムズは、自治体職員の業務プロセスと利用シーンの調査・分析を行い、横浜市に最適な共通基盤の設計・構築を実施した。さらに、同社独自の運用サービス「Managed ONEガバメントクラウド接続運用サービス」を導入し、安定的かつ効率的なシステム運用を目指す。 また、「神奈川情報セキュリティクラウド(略称:KSC)」の県域WANを活用した接続構成としたことで、接続に関する導入コストの削減と期間短縮を実現し、KSCのセキュリティ要件に準拠した接続を行った。