【ユニーク】江戸時代の温泉事情 展示会 もりおか歴史文化館
TVIテレビ岩手
江戸時代の温泉事情にスポットを当てたユニークな展示会が岩手県盛岡市の「もりおか歴史文化館」で開かれています。 鶯宿温泉から温泉のお湯を取り寄せていたという資料などが展示されています。 今野記者のリポートです。 今野あさひ記者 「今でも人々に愛されている温泉。江戸時代の温泉事情はどうだったのでしょうか?」 持ち運び可能な桶で入浴をする男性がえがかれた1669年の資料。 こちらの桶は「湯櫃(ゆひつ)」と呼ばれる浴槽です。 江戸時代の藩主は出かけた先でも温泉の湯を入れて楽しめるように「湯櫃」を役人に運ばせる人もいました。 企画展「We Love 温泉」は「もりおか歴史文化館」で開かれていて、旧盛岡藩の温泉に関する資料あわせて46点が展示されています。 展示されている資料を見ると、繋温泉や鉛温泉などおなじみの温泉が江戸時代から親しまれていたことがわかります。 こちらの絵は、痔(ぢ)で苦しむ人が患部に鶯宿温泉のお湯をかけている様子です。 江戸時代から温泉は病気を治したり、健康を保ったりするために活用されていました。 一方、盛岡藩士・菊池啓作は秋田の大湯温泉に行くのにあわせて現在の秋田県鹿角市にある天狗橋や青森県の八戸をめぐり、観光を楽しんでいました。 これはそのルートが載っている地図です。 現代の私たちと同じく、温泉と一緒に観光を楽しんでいたことがわかります。 もりおか歴史文化館学芸員 小原祐子さん 「江戸時代の人たちが楽しんでいた温泉は今の私たちにも馴染みのある温泉が多いので、昔から愛されていた地元の温泉に足を運ぶきっかけになればと思います」 江戸時代の温泉事情を追体験できるこの展示会は7月7日まで「もりおか歴史文化館」で開かれていて、6日土曜日には学芸員に直接質問することもできます。 (観覧料:中学生100円、高校生200円、一般300円)