牛のマチにプロ野球チーム?別海の挑戦 新たに球団を設立 独立リーグに加盟
曽根興三別海町長「自分も野球をしていたのでうれしい。町民を元気づけてくれることもすごくありがたい、何はともあれ『別海町というマチが北海道の東の端にあるんだ』と」 別海パイロットスピリッツが参加する北海道フロンティアリーグは士別市・石狩市・美唄市のチームが加盟、今年は5月から9月にかけて年間52試合を戦いました。 元プロ野球選手も指導し、北海道を野球で盛り上げようと2022年から活動を開始しました。 新たに参加することになった「別海フロンティアスピリッツ」ですがチーム作りはゼロから、やることは山積みです。 先月、リーグが開催したドラフト会議では6人の選手を指名、今後トライアウトなどで、選手25人の獲得を目指しています。 ドラフトで1位指名したのは東京の大学生犬塚景勝さん。 ストレートは最速141キロ、空振りを奪うフォークが武器の期待のピッチャーです。 犬塚景勝投手「まさかドラフト1位で指名されると思わなかったので驚き」「とても景色がきれいというところと海鮮料理がおいしいと聞いたので楽しみです」 この日、藤本さんが開いた町民への説明会。 そこで参加者に強くお願いしたことがありました。 藤本代表「地域の皆さんにお願いしたいのは選手の雇用です」 フロンティアリーグはその町に移住することが条件、試合のない日は地元の企業で働きます。
美唄ブラックダイヤモンズ小林治大朗投手「最初のころに比べたら慣れてきましたね」 ガレージメーカーで働くこの二人は「美唄ブラックダイヤモンズ」の選手です。 フロンティアリーグの目的の一つが「地域活性」ここ美唄でも、選手は年間を通して地元企業で働いています。 「美唄ブラックダイヤモンズ」小林治大朗投手「自分たちのリーグはあまりお金をもらえるリーグではないので働かせてもらうことで生活もさせてもらっている」 笹皓貴内野手「職場に関わることで近くなるので、普段応援してもらってるのはすごく力になる」 受け入れる企業も、自分の職場に選手がいることで応援により一層力がはいるということです。 職場の上司「やっぱり(同じ職場に)いるといないでは全然違う」「いいプレーすればほめるし悪いプレーでは叱咤激励」 シーズン中の仕事は午前中までですが、オフシーズンはフルタイムで工場で働いたあとに自主トレです。 笹皓貴内野手「仕事があるので疲労がすごいですけど野球が好きなので野球やっていると体力が回復する」 美唄ブラックダイヤモンズは今年で結成5年目のチーム。 チームの運営費は年間数千万円にのぼるものの、廃校を練習場として有効活用するなど経費を抑えて、ここまで安定した運営が続いているといいます。 監督はかつてファイターズでプレーした金子洋平さん。 地元で働きながらプレーすることは選手にとっていい環境だと話します。 美唄ブラックダイヤモンズ金子洋平監督「美唄は美唄、別海は別海の地域性が環境とか、いろんな違いがあると思う」「一緒になって盛り上げていきたい」 酪農では全国に名をとどろかせる別海町。 甲子園で団結したマチを再び一つに…リーグ開幕に向け、藤本さん率いる「別海パイロットスピリッツ」の奔走は続きます。 藤本代表「これだけみなさん期待してくれて仲間もいるみんながこの地域盛り上げたいというので、皆さんの笑顔を見たくてやっている失敗するわけないのであきらめなければ失敗しないと思っている」「多分いいチームになる。多分じゃないですね確信してますよ」
HTB北海道ニュース